これから介護職を始める方や、初めて実習を受ける方にとっては、介護をする際の服装はどういったものが適しているのか、気になる点ではないでしょうか?
結論、実際の介護現場ではユニクロ製品は幅広く活用されています。
今回は実際に、サービス付き高齢者向け住宅でヘルパーをしていた筆者が、
について記事にしてみました!
介護職の服装にユニクロが選ばれる理由
ユニクロの服は、介護職で利用するにあたってのメリットがたくさんあります。
- 動きやすさ
- 価格帯
- 機能性
- サイズ展開
重要なこの4点を、以下で詳しく説明していきます。
❶動きやすさ
利用者さまの体を抱えて移動させる移乗介助や、排泄介助、入浴介助など、介護職では全身を使って行なう動作が多くあります。
そのため、立ったりしゃがんだりといった動作のしやすいストレッチ性の高い素材や、体型に合ったサイズ選びが不可欠となります。
裾や袖口が余りすぎないコンパクトなデザインが多いユニクロの服は、安全に介護するためにはピッタリなのです。
❷価格帯
介護の現場では服が汚れたり破れたりする機会が多く、頻繁に買い替えが必要になることもあります。
ユニクロは低価格ながら耐久性のある生地を採用しているため、気軽にまとめ買い・買い替えができ、トータルのコストを抑えることが可能となります。
❸機能性
介護職で着用する服は洗濯する機会も多くなるので、洗濯機で頻繁に洗っても型崩れしにくい服が望ましいです。
また、介護現場の室温は高めに設定されているところが多いので、夏はもちろん冬でも汗をかくことは珍しくありませんし、
入浴介助がある施設では水に濡れることも多いので、吸汗速乾性のあるTシャツやボトムスが多く揃っているのも嬉しいポイントです。
❹サイズ展開
XSから4XLまでの幅広いサイズ展開があり、男女問わず多様な体型にあわせた服を選ぶことができます。
ウエストゴムや内側のヒモで微調整ができるボトムスもあり、着脱や調整がしやすく、仕事中でも着心地が良いのが特徴です。
介護職におすすめのユニクロ服装アイテム紹介
では実際に、どのアイテムを購入すれば良いのでしょうか?
ユニクロの服は種類が豊富なので、選ぶのは大変ですよね。
今回は、介護職を経験した筆者のおすすめ商品をご紹介いたします!
動きやすさ抜群のトップス選び
筆者が実際に着ていたトップスを3つご紹介します。
メンズ商品もありますが、現場では女性でもメンズの服を着ていることが多くありましたので、是非一度手にとって見てみてください!
エアリズムコットンクルーネックTシャツ(半袖)

ユニクロといえば、接触冷感・抗菌防臭・吸湿放湿などの快適機能をフル装備した「エアリズム」が有名ですね。
表地は綿、裏地はエアリズム素材を使用したこちらの商品は、汗をかいてもさらっとした質感で快適に過ごせます。
頻繁な洗濯にも強いので清潔感を維持しやすい一枚です。
ドライEXクルーネックTシャツ

脇と背中部分に、人間工学に基づいたメッシュホールを配置し、汗をかきやすい部分も通気性が抜群な商品です。
超速乾ドライ素材で汗が肌に張り付かず、さらに接触冷感・抗菌防臭機能も備え、アクティブな介護動作中も快適さをキープしてくれます。
スーピマコットンクルーネックTシャツ

上質なSUPIMA®コットン100%を使用し、肌当たりが非常にソフトで耐久性も高い商品です。
筆者の職場では、上記の商品に比べると「速乾性が低い」という声もありましたが、カラー展開が豊富な点は嬉しいですね。
介護現場で活躍するボトムス
しゃがみ動作や中腰になることが多い介護現場では、とにかく動きやすさが第一です。
入浴介助の現場では、裾を捲り上げられるデザインであることも重要でしたので、
その点で筆者がおすすめするボトムスを2つあげてみました。
ウルトラストレッチアクティブジョガーパンツ

伸張率150%以上のウルトラストレッチで、屈伸や中腰などの動作もストレスフリーです。
汗を素早く拡散・乾燥させる機能をプラス。水に濡れても目立ちにくいマットな素材です。
ウルトラストレッチドライEXジョガーパンツ

接触冷感+超速乾性の両方を兼ね備えており、汗をかいても肌に貼りつかず、濡れてもすぐ乾きます。
テーパードの効いたすっきりとしたシルエットで、動きやすさを損なわず、きちんと感も演出してくれます。
【職種別】介護職×ユニクロの最適な服装選び
一口に「介護」といっても、その職種は様々です。
ここからは、
- 施設の介護職員
- 訪問介護職員
- デイサービス職員
の3種類に分けて、それぞれにおいて最適な服装のポイントを解説していきます。
❶施設の介護職員の服装ポイント
広い施設内で動き回ったり、階段での移動があることも考えると、疲れにくい服装や靴を選ぶのが重要です。
利用者さまとの直接の接触も多いため、清潔感のある服装に加え、爪や髪型にも気を配りましょう。
訪問介護と違って一つの建物内で完結する職種ですので、いつでも着替えられるように予備の着替えを用意しておくと安心ですね。
❷訪問介護職員の服装ポイント
利用者さまの自宅に訪問してケアを行うため、「外出用+作業用」のバランスが必要です。
ご近所さまやご家族さまの目もありますので、清潔感があり、ややきちんとした印象を心掛けると良いでしょう。
汚れてもすぐに着替えることができないので、作業中はエプロンをつけることも多いです。
また、利用者さまのプライベートな空間にお邪魔する職種であるため、匂いにも気をつけましょう。
香りの強い香水は、訪問介護では特にNGです。
❸デイサービスでの服装の選び方
利用者さまが日中だけ通う通所介護、いわゆるデイサービスでは、明るい色の制服を採用している印象があります。
他の職種に比べると、利用者さまとのコミュニケーションが多くなる環境ですので、親しみやすい雰囲気づくりの意味もこめて、少し明るめの服装が良いのかもしれません。
レクリエーションやおやつタイムがあったりなど、お楽しみの場であると同時に、入浴や排泄、食事などの介護の業務もしっかりと行ないますので、
ここでももちろん、動きやすく清潔感のある服装が好ましいです。
介護職の服装選びで注意すべきポイント
介護職を初めて経験する方は、どんな服装で仕事をすれば良いのか分からず困ることもあるかと思います。
ここでは、介護をする際に注意するべき服装の注意点を2つあげていきます。
介護現場での服装ルール
動きやすい服装であることは前提として、安全に介護をするためには避けてほしい服装もあります。
こういった服装は介護者の怪我のリスクが増えてしまいますね。
介護者のリスクは、同時に利用者さまへのリスクにも繋がります。
お互いの安全に配慮するためにも、適切な服装を選ぶのが大切です。
避けるべきNGアイテムと色
職場によっては、服装の色に関しての規定が厳しい現場もあるようです。
具体的には、
などです。
筆者の職場では色の規定はありませんでしたので、汚れが目立ちにくい黒を着る人もいれば、個性を出すためにカラフルな服を着ている人もいました。
汚れが目立つ白っぽい服を好んで着る人はあまり見かけないので、迷ったら紺色や灰色などの無難な色を選ぶのが良いかもしれませんね。
ユニクロと他ブランドの介護職向け服装比較
ユニクロ意外でも、介護職にぴったりの服を販売しているアパレルショップはたくさんあります。
ここからは、日本でも有名なブランドや介護の専門ショップとの比較を見ていきましょう。
ワークマンとユニクロの比較
どちらも日本で人気のアパレルブランドですが、
といった点で、特徴やターゲットが異なります。
価格帯でいうと、ワークマンのほうがリーズナブルな商品が多く揃っているようですが、
一方で、シンプルで高品質なユニクロの服は、そのファッション性もあって老若男女に人気があるようですね。
ワークマンの商品は介護服に適しているのか?については以下の記事で詳しくご紹介しています↓
ワークマンは「介護服」の宝庫?元介護職員が解説する選ばれる理由
しまむらとユニクロの比較
プチプラファッションとして人気なしまむらですが、ユニクロと比べるとどういった違いがあるのでしょうか。
ユニクロにない点として、
といった点があげられます。
トレンド感や価格帯で選ぶならしまむら、機能性やシンプルさで選ぶならユニクロ、といったように、シーンに合わせて使い分けてもいいかもしれませんね。
専門の介護服メーカーとの比較ポイント
やはり介護をするなら、専門メーカーの服が良いに越したことはありません。
耐久性や速乾性はもちろん、制服としても利用できるようなシンプルな色とデザインが特徴です。
ユニクロにはない介護に特化した視点で、ペン刺しポケットやループがついていたりする便利なものもあります。
デメリットは、
ファッション性や機能性、価格帯から、あなたにあったものを選んでみてください。
ユニクロ以外で探す「介護服」:安くて良い品はどこにある?
筆者が介護をしていた際に実際によく利用していたおすすめの介護服は、
「アンファミエ」という通販ブランドです。
アンファミエは看護職向けの専門ウェアで、看護や医療現場向けとして開発されています。
その為、動きやすさや通気性など、介護服と共通する機能を多く備えており、
お値段もユニクロと変わらず、お求めやすいのが嬉しいポイントです。

介護士にとっても使いやすいエプロンやシューズなども豊富に揃っていますので、ぜひ参考にしてみて
まとめ:介護職の服装はユニクロで快適に働こう!
筆者の職場環境では、ユニクロの服は誰もが一着は持っているような定番スタイルだったため、持っておいて損はないかと思います。
無地のシンプルなものが多いため、周りと被っても気になりにくい点も気に入ってました。
介護者の着る服には様々なものがありますが、やはり「動きやすく安全な服」という点が大前提です。
その中で、好みや価格帯、職場の雰囲気によって、あなたにあった快適な服装を見つけてみてください!
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